【プレスリリース】越前漆器のメーカー 漆琳堂が木製品の素地製造を行う 木地場を新設/ 産地課題の解決へ

漆琳堂は伝統的な漆器製造に利用する木地ろくろの導入と木地場を整備し、新たに木地職人(以下、木地師)1人を雇用いたしました。伝統的な漆器の製造技術を継承しつつ、小ロットからの漆器のオーダーメイド・OEM製品の製造の依頼をお受けいたします。

【新体制により可能になったこと】
木地ろくろとは、木塊より回転体を削り出す機械です。材料となるの荒挽き木地を回転させ、職人がろくろ用のカンナの刃先を当てることで形状を削り出します。お椀型や小物雑貨などを作るのに適した技術。長物や微細な形状の製造には向きませんが、細かなオーダーへの調整や少数からの受け入れが可能です。

・お椀や円柱など回転体形状の製造
・1個単位でのサンプル製造
・既存の椀木地にはないデザイン、椀木地の厚さなど細かな調整
・木地製造から漆塗りまで一貫生産ができるので製品開発のコスト削減、柔軟な対応
・製品開発における弊社木地師、デザイナーへの相談
・製品の修理に関する相談
(製品の損傷・破損の状態により修理をお受けできかねる場合もございます)

創業以来、塗師屋としての挑戦を続けてきた私たち漆琳堂はこれからの産地課題に向き合い、今回の木地場の整備に踏み切りました。形が作れなければ、漆器づくりはそもそも始まりません。反対に形を作れるというのは、今まで向き合ってきた飲食店・旅館などのお客様に向けた量産漆器製造を強化しながら、柔軟なアイデアを実現することにつながります。

今までにない技術を育てていくこと。初めてのことばかりですが、探り探り挑戦していきます。永くこの先も、漆を塗る文化が続いていくように、メーカーとして何ができるのか。私たちと作ってみたいものがございましたら、ぜひお声がけください。一緒に挑戦していきましょう。

【プレスリリースPDF】
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